method



〜花粉サンプリング〜

1.植物の葯(花粉)を1.5mlチューブに入れる
2.チューブの蓋をあけたまま、デシケーターに入れる(※)
3.1か月ほど低温で乾燥
4.その後は常温管理
※簡易デシケーターとして、シリカゲルをタッパーに入れるだけでも良い



〜花粉同定用写真〜

●対象花粉が乾燥している場合
1.サンプルチューブから花粉を取り出す
2.光学顕微鏡でそのまま観察
3.写真撮影(ピントをずらして連続写真で取る)

●対象花粉が膨張している場合
1.サンプルチューブから花粉を取り出す
2.ショ糖溶液(0.4mol/l)で花粉を膨張させる
※ただし、アルコールで脱色したものの撮影はあまりおすすめしない


〜昆虫の捕獲方法(注意)〜

・補虫網で捕獲
・1個体ごとにチューブを分ける
・酢酸エチルなどの有機溶媒を使わない
・瞬時に捕殺する必要があるならば、CO2やドライアイスなどを用いる
・チューブからは基本的に出さない
・ショ糖溶液に入れると同定が難しくなるので、花粉観察前に同定する


〜昆虫体表付着花粉の観察法〜

1.チューブ内に定量のショ糖溶液(0.4mol/l)を入れる(最低300μl以上※)
2.昆虫が破壊されない程度の強さで振る
3.マイクロピペットで10μl測り取り、スライドガラス状に乗せ、カバーガラスで封入
4.光学顕微鏡下で同定・計数
5.この時に使用する写真は膨張花粉写真


〜柱頭付着花粉〜

柱頭付着花粉はそのまま、検鏡する
光学顕微鏡100倍で観察
この時に使用する写真は乾燥花粉写真




ミツバチサミット2019で紹介した花粉観察法のPDFはこちら(サイズ:882KB)




※方法に関しては概要しか書いていませんので、
詳細に関しては直接メールいただければ対応いたします。
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